熊本県生まれ。第11回大分アジア彫刻展/大賞、第25回UBEビエンナーレ/宇部マテリアルズ賞、第72回行動展/行動美術賞(最高賞)を受賞。各地で個展、グループ展、ワークショップ、講演会を展開。形が出来上がって完成ではなく、時間とともに変化し、成長していく『生きている彫刻』をコンセプトに作品を制作しています。主な作品のシリーズは『境界』『繋ぐ』『THE FORCE』。
Facebook:https://www.facebook.com/彫刻家-森-貴也-397864173757307/
➤ 門司港アートワーフ展示作品
〔作品タイトル〕
境界 ~あの日の風、あの日の波~
〔技法/素材〕
鉄、ステンレス
〔作品について〕
この風は 何処から来て 何処へ向かうのだろう
この波は 何を運んで行くのか
此処は 風を感じ 波を聞き 遠くを偲ぶ場所
金属製の船と石を作りました。
船は鉄製の笛とステンレス鏡の水面で構成されています。
石は一部に洪水で流された橋のカケラが使用されています。
作品が風を取り込んで起こる微かな音の変化を体感し、故郷を懐かしく感じ
たり、目の前に広がる景色に感動したり、この場所で様々なことに思いを
巡らせていただければ幸いです。
鉄は錆びながら時の記憶を刻み、ステンレスの鏡は明日も明後日も一年後
も、常に現在(いま)を映し出します。これからこの作品に映し出される
未来が明るいものであることを願っています。
〔展示場所〕
プレミアホテル門司港 開口部
……………………………………………………………………………………………
鉄とステンレスでつくられた船と2つの石。
船のステンレスには建物や角度によっては空がうつり、水面のように波打つ。
その下にどっしりとかまえる大きな鉄の笛は、
ふぅと船が出向する音が今にも聞こえてきそうで、
ここから新たな旅がはじまりそうな、そんな想像をかきたてる。
2つの石は、2020年7月豪雨で流された大分県日田市天瀬町の新天瀬橋の断片を用い、
ステンレス加工をしてつくられた、河川の石をイメージした作品。
不思議なあたたかさがあり、災害の記憶を未来への希望につなぐ。
創作体験『CONNECT PLUS(コネクトプラス)』では、
参加者が自由に描いた絵に森さんが手を加えて1つの作品をつくりあげる。
鉄とステンレスの作品とCONNECT PLUS。
まったく異なる2つの創作活動だが、どちらも観て、参加していると
いつのまにか心のコリがとれるように感じるのは、
森さん本人の優しい人柄がにじみ出ているからだろう。
……………………………………………………………………………………………
CONNECT PLUS(コネクトプラス)
門司港アートワーフの作品写真撮影は、上から3つ目まで山口 仁さんです。
◉これまでの作品⼀例◉
Dream Egg
THE FORCE
なるべく高いところから空を見る
回帰
境界
境界
境界
境界〜負から表出するベクトル〜
繋ぐ、繋がる
月まで届く
0コメント